被ばく線量記録 義務化
本日の新聞記事(毎日新聞)から
厚生労働省は6日、コンピューター断層撮影(CT)など放射線診療に関し、患者の被ばく線量の記録と患者への説明を医療機関に義務づける方針を決めた。日本は被ばく線量が世界的にも高く、過剰な被ばくを防ぐ狙いだ。同省は医療法施行規則を改正。医療機関の準備期間を数年設けた上で施行する。
放射線被ばくを繰り返すと、不妊や白内障、がんのリスクが高まると指摘されるが、線量記録について明確な法令上の規定はない。
厚労省の方針では、CTなど被ばく線量が比較的高い検査については線量の記録を求める。複数の医療機関の間でのデータ共有の方法については今後、検討する。不必要に放射線診療を実施しないよう医師への研修も実施する。
また、現状は技術者によって線量が異なっていることを踏まえ、厚労省は、検査の種類ごとに適正な線量の目安を示す。
一方、必要な放射線診療が受けられなくなることを防ぐため、患者ごとの被ばく線量の一律な上限は設けない。【熊谷豪】
被ばく線量の記録と患者への説明を義務付けるというのですが、線量の記録は伝票などへの記録なのか、お薬手帳みたいに被曝手帳(聞いたことあるような)を作って、それに記録するのかわかりませんが、将来的にはマイナンバーに紐付けされた電子カルテにてデータが一元化されて、どの医療機関で被ばくしても同じカルテに被ばく量が累積されていくシステムになると思われます。
ネットなどで、機器の情報はすぐ分かる時代なので、少ない線量にていい画像が得られる最新の機器を患者さんも選ぶ傾向になると思います。
それから、患者への説明を義務付けるとの事ですが、委託検査(検査のみ依頼)の場合も説明が必要になるのかもしれません、検査までの手順としては一手間増えるのですが、患者さんも被ばくに関心を持つことになるので、安易な検査は減る傾向になると思います、医療費削減にも一助となるのではないでしょうか。