核のゴミ処理問題 映画「チャルカ」 観てきました。
4/15日曜日に、東区千早のなみきスクエアにて「チャルカ~未来を紡ぐ糸車~」の上映会に行ってきました。
島田恵監督の講演会もあり、会場は満員でした。
映画の内容は、高レベル放射線廃棄物地層処分研究施設(処分場ではない)のある北海道と岐阜県の地元の人々の、放射線の汚染をさせまいとする運動と、すでに処分場のある、フィンランドとフランスの地元の人々を取材したドキュメンタリー映画です。
面白いのは、日本では反対派の人が、行政側の人に喧嘩腰で怒鳴っていたり、女の人が叫んでいたりする場面があったんですが、フィンランドの反対派の人はインタビューで、「処分場の件で議論するときは、いろいろ言い合うけれど、普通に町で会えば世間話もするよ」と言っていたし、フランスの処分場の近くの住民は、「処分場が出来て、都会から教養がある職員が来てくれて、話が面白い、僕も友達ができたよ」とか意外と深刻な感じではない雰囲気だったのが印象的でした。それには日本とヨーロッパの大きな違いが影響していて(本人たちは知らないかもしれないが)、ヨーロッパの地層はプレートの真ん中にあり、何億年も動いていないらしいのですが、日本の地層は北海道と岐阜県ぐらいが1億年前の地層で、それ以外の場所はまだ新しい地層ということでした、地下水も多く、だれが見ても何万年も高レベル放射線廃棄物を保管するのは難しと感じると思います、日本の方が深刻なのは納得できます。
島田監督の話も面白く、核燃料再処理施設のある六ケ所村の住民が施設が出来る前は大きな反対運動があったにも拘わらず、福島原発事故の後日本の原発政策が脱原発となって再処理施設が無くなったら生活できないと言っていた話など、、、多くの人は目の前の生活と将来の事を天秤にかけるとどうしても目の前の生活が重要になってくる。2年も3年も仕事しないでいいぐらいの貯金がある人がどれぐらいいるだろうか。しかし、将来の事を考えとかなければ大きなツケを払うことになるだろう、高レベル放射線廃棄物は何万年も危険な状態が続くのだから。