ガーナでレントゲン(1)
レントゲン室と撮影器具
2000年7月より 青年海外協力隊員としてガーナに派遣され、ウエスタンリジョンのセフィアサフォという町のセントジョンオブゴッド病院にて、放射線業務につくことになりました、今から20年以上前の話です。私も当時30才で技術的にもまだ未熟でしたが、体力と好奇心は旺盛でいろいろな経験をしました、放射線技師の方や、アフリカに興味のある方の参考になればと思い綴っていこうと思います。
病院の正面玄関です。
別のアングルです、病院はスペインの教会からの寄付にて建設され、運営もスペイン人がおこなっています。
病院の隣には経営母体の教会があり、村人は牧師さんをファーザーと呼び尊敬を集めていました。
待合室の様子です。
料金が安いらしく、遠くの町から泊りがけで来る人も多かったです。
レントゲンの機械は上の一般撮影と下のポータブルの二台でした、産科もあったので、新生児をポータブルで、小児以上を一般撮影機で撮影していました。
一般撮影機は、距離固定でグリッド無し。
臥位の撮影は、管球固定なので、ベッドを動かして合わせます。
操作盤です、胸の写真も低圧で撮影してました。
レントゲン室の入口は扉がありません、コンクリートの壁があり、室外への漏洩線量が少なくなるように設計してあります、照射ボタンは鉛つい立の奥で押しますので、技師は少し被ばくします。
今はどうかわかりませんが、当時は停電が多く、停電すると職員がディーゼル発電機を回してくれていました、たまに発電機も故障する時があり、その時はレントゲンは撮れません、しかし文句を言う患者はいませんでした。