血液1滴で、卵巣がんを98・8%の精度で判別
読売新聞 ヨミドクターより
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181018-00050008-yomidr-sctch
国立がん研究センター(東京都中央区)などの研究チームは17日、血液1滴を使った検査法で卵巣がんを98・8%の高率で判別することに成功したと、国際科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表した。卵巣がんは自覚症状が出にくいため、早期発見や治療向上につながる成果として期待される。
チームは、細胞から血液中に分泌される微小物質「マイクロRNA」の変動パターンが、がんの有無の判別に使えることを突き止め、13種類のがんで正解率95%以上という検査法を開発している。
この検査法で、卵巣がん患者428人に他のがん患者、がんがない人を合わせた4046人の血液を使って、卵巣がん患者の判別精度を調べた。その結果、がんの進行度を4段階で示すステージ別では、初期の1期で95・1%、2~4期では100%判別できた。
血液を使ったがんの早期発見を研究する九州大病院別府病院の三森功士(みもりこおし)教授(消化器外科)は「4000例を超えた大規模解析で非常に信頼度の高い成果と言える。卵巣がんと健常者のほか、他のがんとも区別できることを示した点が重要な発見だ」としている。
今後、がんの早期発見は画像診断ではなく血液検査が主流になると思われる、記事によると血液1滴で初期の卵巣がん(1期)では95.1%の確率で判別できたとの事である、現在の健康診断や人間ドックではどれぐらいの確率で発見できているのだろうか、病院などで精密検査による画像診断や生理学検査ではどれぐらいの確率なのだろうか、95.1%はかなり高い数字だと思われる、2期~4期では100%の確率という事なので早く普及するのが待ち望まれます。
普及すれば、余計な検査をしなくても早期発見できるので、画像診断機器や人件費が減る傾向になり、もしがんが発見されても早期に治療が終わることにより、健診事業や病院などの業界の収益は減ることが予想されます、その分ますます長寿を全うする人が増える為に、介護業界の需要が増えることが予想されます。
長い老後をいかに充実して生きていくかが、多くの人の課題になることは間違いなさそうです。