この度、多くの方のご協力によりサンデン放射線サービスを設立する事が出来ました。この場を借りて御礼申し上げます。

振り返りますと、診療放射線技師として四半世紀が過ぎました、新人として入職した1000床以上の大病院を皮切りに、派遣会社勤務においては日替わりで様々な医療施設を、20代後半では青年海外協力隊としてガーナの病院にて勤務させて頂きました。新人のころは自動現像機を使い、ガーナ時代はバット現像で天日乾燥、デジタル時代の今となっては時代の流れを感じずにはいられません。長い技師生活の中で心に残ることの一つに、福島原発の事故があります、青年海外協力隊の訓練にて約三か月間福島県二本松市の訓練所で過ごしました。毎朝のランニングで見る景色はスイスと見紛う程であり、訓練研修先の牧場で飲んだ搾りたての牛乳や、週末に行った温泉の風景が事故により影響を受けたことは悲しい出来事でした。放射線に関わる仕事をする者として、お手伝いできないものかと、当時病院勤務をしていた自分には漠然とした思いのまま、募金するぐらいしかできませんでした。あの時ああしておけばよかったと後悔しなくてもいい人生を送るためにも、そして放射線測定・放射線防護を通じて社会貢献ができるのではないかとの思いからサンデン放射線サービスを設立するに至りました。

福島原発の事故以来、世間でも被曝に関する関心が高まりつつあり、福岡市も玄海原発から50km圏内にあることから、放射線測定のの役割は大きくなると見込まれます、正しい測定を良心的な価格にて提供することで、皆様方のお役に立てるように日々精進していこうと思います。

 

代表   山田 弘