福島の避難指示解除要件の線量は放射線管理区域の線量限度よりも高い

子ども帰還見合わせ要請 国連報告者「年間1ミリシーベルト以下に」

東京新聞 2018年10月26日 朝刊 の記事より抜粋
国連人権理事会にて、福島の避難指示解除要件が20mSv/year であるのは不適切であり1mSv/year以下が適切で、子供や出産年齢女性が福島の避難指示解除地域に帰還するのは安全ではないとの声明を発表したとの記事がありました。
私は、医療機関のX線室などからの放射線漏洩線量の測定を行っているのですが、法的に定められた線量限度は、X線室の壁やX線室の扉(いわゆる管理区域境界)において1.3mSv/3ヵ月とされています。年間では5.2mSv/yearなのです。
そうなんです、福島の避難指示解除要件の線量(20mSv/year)は放射線管理区域の線量限度(5.2mSv/year)よりも高いのです。
医療機関は放射線管理区域がきちんと管理されている事を証明するために、漏洩線量の測定を6ヵ月(場合によっては1ヵ月)に一度以上行い書類を5年間保存する義務があるのですが、それよりも線量が多い場所に子供や出産年齢女性が日常生活をおくる事に疑問を感じるのは国連に限らず多くの人がそう感じるとおもいます。20mSv/yearでも健康被害が無いのであれば、管理区域の線量限度の値を変更すべきなのかもしれません。
低線量被爆についての健康被害については、専門家の意見もいろいろあり、分からない部分が多いのですが、分からないからこそ慎重に対応すべきではないかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA