宇宙からヒトを眺めて ー宇宙放射線の人体への影響ー を読んで

日本人の自然放射線量は2.4mSv/年と言われている、例えば生涯80年として考えると、192mSv200mSvである。

ISS(国際宇宙ステーション)に半年滞在すると約100mSvらしい、(40年分である)

火星へのミッションにおいて片道150~250日、火星にて300~600日滞在した場合は1000mSv程度の被ばくとなるらしい、

ちなみに太陽系を離れる場合(冥王星まで到達)は60Svを超えるとされているが、現在の知見では10Sv以上を被ばくすれば造血器障害で死亡すると考えられているとの事です。

興味が湧いたので勝手に人類はどこまで到達できるか計算してみました。

以下の表は、ネットからの検索ですが、太陽が1mのバランスボールの場合の太陽系惑星の大きさと距離です。

 

天体名 直径(mm) 身近なものに例え 公転半径(m)  太陽からの距離
太陽 1000 バランスボール 0
水星 3.5 正露丸 41.4
金星 8.6 小さめのビー玉 77.3
地球 9.1 大きめのビー玉 106.9
火星 4.9 BB弾 162.8
木星 99.9 砲丸投げの玉 555.9
土星 83.2 ソフトボール 1021
天王星 36.2 ピンポン玉 2054
海王星 35.1 ピンポン玉 3217

 

海王星と冥王星は軌道が交差するので同じ距離と考えました、

地球から冥王星までの距離(3217106.9=3110.1

冥王星までに60Sv被ばくするので10Svの被ばくは1/6進んだ距離となる

3110÷6=518.3

何とか木星までは到達できそうであるが(地球から木星まで555.9106.9=449)

帰ってこれません。

ただし、本の中では宇宙放射線がどれぐらい健康に影響を及ぼすかは十分な情報基盤があるわけではなく、宇宙放射線特有の高LET粒子に対するリスクもよくわかっていないとの事でした。

 

しかし、私が驚いたのは、太陽系って半径3kmの中に正露丸やBB弾なんかが惑星なんて、ほとんど何もないに等しいんだなという事でした。

それから最近、zozotownの前澤社長が月旅行に行くとの報道がありましたが、TLDやガラス線量計などの放射線計測器を付けてもらって旅行してもらえれば、そのデータが人類の今後の宇宙開発に大きな貢献となると思うのですが。社長如何でしょうか。

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